オルタナティブ・ミュージック
- 作者: 石田昌隆
- 出版社/メーカー: ミュージックマガジン
- 発売日: 2006/09/19
- メディア: 雑誌
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これは良い本。オルタナティブ・ミュージックとはなんぞやって話しからだと思いますがwikipediaによると以下ざんす。
オルタナティブ・ミュージック (alternative music) とは、現在の商業的な音楽や流行音楽とは一線を引き、時代の流れに捕われない普遍的なものを追い求める精神や、前衛的でアンダーグラウンドな精神を持つ音楽シーンのことである。しばしばロックの一ジャンルとして思われがちであるが、厳密にはジャンルではない。「alternative」とは英語で、通常「代わりの」「代用の」という意味であるが、「型にはまらない」という意味もある。本来は音楽的な特徴や性格をあらわす言葉としては使わないのが普通だが、この場合は後者の「型にはまらない」あるいは「既存のポップ・ミュージックの概念を打ち壊す」という意味で「alternative」が使われている。
内容はというとこんなかんじ。
これはマニアックなミュージシャンの写真を集めて羅列した本ではない。セレブなミュージシャンの写真を集めて羅列した本でもない。
聴き継がれ、語り継がれるべき、リスペクトしているミュージシャンの写真だけで構成しているけど、好きなミュージシャンの写真を集めて羅列しただけの本でもないつもりだ。
ここに登場したミュージシャンは、アンダーグラウンドに張られている地下茎のようなもので複雑に繋がりあっている。その地下の風景はどのようになっているのか。
この本は、ミュージシャンのポートレイトを撮り続けることによって垣間見ることができた地下の風景の記録なのである。(「あとがき」から)
世界中には色んな音楽、演奏家がいて日々色んな音楽が誕生しているわけですが、商業音楽どっぷりにならざるを得ない我々の環境だとそういうことが全然わからないし、ふれる機会も少ない。そういうメインストリームではないけど脈々と息づいている葉脈のような音楽の存在に気づかせてくれる本です。文化とか含めて人間の営みの多様性がありありと描かれていてなんだかよくわからないけど言葉にできないような音楽への愛しさみたいなものを再確認させてくれる。最近音楽聴いてねーなって人はぜひご一読を。この本がきっかけでCD借りたり買ったりした曲を以下にはっときます。どれも名曲です。
夢中人(Dream Lover)-王菲(Faye Wong)
映画「恋する惑星」の曲。透明感がたまらん。
千言萬語(語り尽くせぬ愛)-王菲(Faye Wong)
これはテレサ・テンのカバー。すばらしい。泣きそうになる。
一无所有(Nothing to Lose)-催健(Cui Jian)
中国のロックの第一人者ツイ・ジェンの代表曲。かの国の事情とあいまって心に沁みる。
O.K-Talvin Singh
UKエイジアンのタルヴィン・シンがネーネーズと作った曲。
Jane Birkin & Serge Gainsbourg-Je T'aime... Moi Non Plus
なんつーか、愛ですな。ゲンズブール。
参考:石田昌隆インタビュー
web!Dice 骰子の眼