自助論

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

自己啓発の歴史的名著らしいっす。学生のころ読んでもそんなに響かなかったと思いますが、20代後半になった今の自分には染みる内容っす。初老の英国紳士に淡々と説教されてるような気分になりますわ。悔い改めます。

いつの時代にも人は、幸福や繁栄が自分の行動によって得られるものとは考えず、制度の力によるものだと信じたがる。だから「法律をつくれば人間は進歩していく」などという過大評価が当たり前のようにまかり通ってきた。
確かに法律がうまく施行されれば、人は個人的な犠牲をさほど払わずにそれぞれの労働(精神労働や肉体労働)の果実を楽しむことができる。
だが、どんなに厳格な法律を定めたところで、怠け者が働き者に代わったり、浪費家が倹約に励みはじめたり、酔っ払いが酒を断ったりするはずがない。自らの怠惰を反省し、節約の意味を知り、酒におぼれた生活を否定して初めて人間は変わっていく。
われわれ一人一人がよりすぐれた生活態度を身につけない限り、どんなに正しい法律を制定したところで人間の変革などできはしないだろう。

政府や会社がどうにかしてくれるだろうとか、学校の教えることを真面目にやってればよいだろうとか、制度や組織に依存しがちなのはよろしくないねと。全ての成功は弛まざる努力と、実直な生活態度より生まれるんやで!やでー!やでー!