ソフトウェア開発で伸びる人、伸びない人

ソフトウェア開発 で伸びる人、伸びない人 (技評SE新書002)

ソフトウェア開発 で伸びる人、伸びない人 (技評SE新書002)

著者は何千人もの技術者を指導してきた経験から、オブジェクト指向技術をすぐ身に付けられる人と、そうでない人がいて、前者は他の分野の技術習得も早いことに気付いたという。その違いはどこにあるのだろうか。

本書の結論は、「伸びる/伸びないは、仕事に対する姿勢と日々の習慣にある」と極めてシンプルだ。伸びない原因を「『わかりません』と言えないプライド」や「安易に解決策を求める姿勢」などにあるとする。逆に伸びる人は「素直にひたすら努力する」。単純なことだが、現実には、なかなかできない。

後半では「ソフトウエア開発で幸せになれる人/なれない人」について分析する。「会社依存症」や「減点主義」の人は、幸せになれないという。

二つのテーマに対して10~15問のチェックリストを用意しているので、試してみるといいだろう。問題点を列挙するだけでなく、参考文献を挙げながらどうすれば改善できるかも解説する。「継続的な読書」など本書を読んだ瞬間から実践できるものが多い。若い技術者だけではなく、長くITの仕事をしてきた人にとっても、自分の仕事の姿勢を見直すのに役立つ。

システム開発?みたいな?
職場でかなーり厳しい状況に置かれている私のような下っ端をお助けくださ〜い、てなテイで読んでみました。察してくださいw
かなり詳細にポイントを抑えて書かれているので、職場でこういうことあるよね〜と納得しながら読めます。良薬は口に苦しといいますが、読んでると苦いので本書は良書であるといえます。


●ソフトウェア開発で伸びない人の特徴

自分に当てはまっているのは

・プライド-説明する機会を避ける人⇒プレゼンに積極的でない。人への説明を進んでやらない。

・解決策偏重-伸びない人は「銀の弾丸」を捜し求める⇒「これさえあれば全て解決」の万能解決策をどこかで追い求めている。技術の目的、問題の原因・背景を深堀しようとしない。これは上司に言われたなぁ。どっかで受験勉強みたいに最良の答えがあると思ってんだね。頭を切り替えねば。


●ソフトウェア開発で伸びる人の特徴

実践しないといけないのは

・まずは素直にやってみること⇒「本を読むだけで身につけられると考えている人」ではダメ。とにかく行動して失敗してみる。

・言語力-抽象概念⇒物事の本質を考える。経験を抽象化して応用力を身につける。

・目的志向-何のためにやるのか⇒仕事の意味と目的を定義してからとりかかる。ゴールは何なのか。

・構造力-「塊」でシステムをとらえる力⇒全体からの構造把握、修正の影響範囲の理解。保守だねー。

・プロ意識-対価に見合った仕事をしているか⇒これはそのまま。会社は学校ではない。


キビシー。この本に書いていることを全て実践できたら、さぞかし素晴らしいエンジニアになると思いますが、ちょっと人間離れしちゃうような気が。このままではいずれクビになるやもしれませんので必死こいて実践していきたいと決意を新たにするのであります。
著者の荒井さんを検索するとやっぱどこか浮世離れしているような気が…。フォースを感じます。*1