信州旅行の記録(2008年9月)

そういや去年の夏、休みをとって12,3連休だったので信州の方をブラブラしてました。
その記録を備忘録がわりに。



この変なのは松本市美術館のオブジェ。
草間彌生さんが作ったらしいっす。
タイトルは「幻の華」っす。へんなのー。



松本市といえば松本城
中々勇壮でよいですね。城マニアの気持ちがわかります。



松本市内のオブジェ2。どっかの美大生の作品。
いいねガマ侍。そーいや市内では結構外国の人がいらっしゃいました。
オリエンタルな感じを求めてくるんでしょうかねぇ。



旧制高校記念館の銅像
お気に入りの作家、北杜夫氏の出身高校である松本高校の資料が展示されているので、前から行きたかったのです。平日だったので僕しかいなかったです。そりゃそうだわね。



北氏作詞の松本高校昭和21年度寮歌。
斉藤茂吉の息子だけあってすばらしい文才。
日本語の美しさに気づかされますです、ハイ。
私が文化的に割りと保守主義者なのはこういう昔の文章が好きだからというのもあります。
ケータイ文化とかはちょっときついです…。



松高時代の北氏の試験答案(物理?)
氏の著書「ドクトルマンボウ青春記」に記載されていたもの。
以下引用。これでも教師は点をくれたというから、いい時代だったというか、ユーモアがあってよいエピソードですな。

僕等の物理学


恋人よ
この世に物理学と言ふものがあることは
海のやうにも
空のやうにも悲しいことだ。
恋人よ
僕はこんなに頭がよいのに
この物理学のおかげでもってあなたから
白痴のように思はれてしまった。
あなたがそんなに心配さうに僕の顔をのぞきこむから
僕は昨日死んだつもりになって
生まれてから三十分とつづけたことの無い物理の勉強を
なんと六時間もやったのだ。
僕はこんなに頭がよいし あなたの瞳も元気づけてくれたから
たとへノートが七十八頁あったとしても
参考書が二百四十五頁あったとしても
活字の数が十三萬八千六百五十六あったとしても
もういくら何だってできるつもりでゐたのだったが・・・・・・・・
恋人よ
僕が物理で満点とる日こそ
世界の滅亡の日だと思ってくれ
僕等にはクーロンの法則だけあれば沢山だ
二人の愛は距離の二乗に反比例する
恋人よ
僕等はぴったりと抱き合はう!


(帝国藝術院賞受賞作品)

松本は駅前にあるショットバーバッカスという店がよかったなぁ。
仕事を始めてから酒は静かに飲みたい気分です。歳かねぇ。





他にも北氏の珍回答がいろいろ。
一枚一枚読んでみるとめちゃめちゃおもろい。
教師にとって試験の採点は退屈な反復作業なわけで、こういう答案があると一息つけていいなぁ。
私の場合、大学時代に民法の試験(通算5回も受けました)でヤマを外してさっぱりわからなかったので、短歌を一首書いて提出したら教授のお情けを賜ったということがありましたねぇ。しみじみ。



松本で一泊した後は白馬のパックパッカー用の宿へ。
ニュージランド人の方が経営している宿で、オーストリア人、オーストラリア人の学生さんご一行が泊まってました。
夜は隣接するカフェのオープニングパーティーで食事。長野にこんなに外国人がいるのかってくらい、わっさり外人さんがきてました。
ドラムのバンド演奏とかもありましたえ。
次の日は雨があがって虹がきれいに出てました。

http://www.hakubabackpackers.com/



そのまま長野に出てなんとなくバスで戸隠神社へ。
奥社参道中程、萱葺・朱塗りの随神門でございます。


こういうところをぶらぶら歩くのは爽快ですな。


山の上なので霧がすごい。うねった山道でのバスの運ちゃんテクもすごい。


以上。お前は閑人かと突込みがきそうな日記でした。
まとまった休みは3月末までとれそうにありません。なんとも悲しい。


どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)

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