宇宙エレベーター
- 作者: アニリール・セルカン
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/06/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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昨年図書館で借りて読んだ本を、改めて買って読み直してみました。
著者はアニリール・セルカン。日本在住のトルコ人科学者のかたです。
プロローグより
なぜ? いつ? どこで? 何のために? どうやって?
どんなことでも、我々はこういう疑問を持つべきだ。
与えられたものをそのまま信じて受け止めるよりも、一度自分の中で考えてみる必要がある。そこから自分なりの答えを自分で導き出すべきではないだろうか。
子供たちが創造性を養うことをダメだという人はいないだろう。しかし、ガチガチに決め込まれた横並び社会の中で、そんな自由な発想が生まれてくるだろうか。
自分で疑問を持ち、考えてみるということは物事の本質を理解する、ということに他ならない。
宇宙エレベーターを造るという前人未到の計画は、「誰かが決めた世界」に疑問を持つことから生まれてきた。宇宙へ届く壮大な建造物は、人類の夢物語から今まさに現実へと生まれ変わろうとしている。そして宇宙エレベーターは、建築や物理の分野にいた僕自身をも宇宙へと導いてくれた。
『宇宙エレベーター』は勉強のための本ではない。
宇宙の秘密を語るための本でもない。
人に自分の経験を伝え、僕らが当たり前と思っている日常に「なぜ?」と問いかけるためのツールの一つだ。
この本は老若男女色んな人に読んでもらいたいと思います。
特に中学生とかね。すごくいい本。
人の存在に何か特別な意味を見出すことが、あまり必要とは思えないし、全ては偶然の産物に過ぎない。
ただ、永遠に終わらない原始の旅の、ひと時の乗り物になったに過ぎないのだ。
僕たちが、いかに生きようと、いかに死のうと、全てはエネルギーに始まり、エネルギーに終わる。