宇宙エレベーター

宇宙エレベーター

宇宙エレベーター

昨年図書館で借りて読んだ本を、改めて買って読み直してみました。
著者はアニリール・セルカン。日本在住のトルコ人科学者のかたです。


プロローグより 

なぜ? いつ? どこで? 何のために? どうやって?

 どんなことでも、我々はこういう疑問を持つべきだ。

 与えられたものをそのまま信じて受け止めるよりも、一度自分の中で考えてみる必要がある。そこから自分なりの答えを自分で導き出すべきではないだろうか。

 子供たちが創造性を養うことをダメだという人はいないだろう。しかし、ガチガチに決め込まれた横並び社会の中で、そんな自由な発想が生まれてくるだろうか。

 自分で疑問を持ち、考えてみるということは物事の本質を理解する、ということに他ならない。

 宇宙エレベーターを造るという前人未到の計画は、「誰かが決めた世界」に疑問を持つことから生まれてきた。宇宙へ届く壮大な建造物は、人類の夢物語から今まさに現実へと生まれ変わろうとしている。そして宇宙エレベーターは、建築や物理の分野にいた僕自身をも宇宙へと導いてくれた。

宇宙エレベーター』は勉強のための本ではない。
 宇宙の秘密を語るための本でもない。
 人に自分の経験を伝え、僕らが当たり前と思っている日常に「なぜ?」と問いかけるためのツールの一つだ。

この本は老若男女色んな人に読んでもらいたいと思います。
特に中学生とかね。すごくいい本。

人の存在に何か特別な意味を見出すことが、あまり必要とは思えないし、全ては偶然の産物に過ぎない。
ただ、永遠に終わらない原始の旅の、ひと時の乗り物になったに過ぎないのだ。

僕たちが、いかに生きようと、いかに死のうと、全てはエネルギーに始まり、エネルギーに終わる。