月は無慈悲な夜の女王

月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 207)

月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 207)

ハインラインは「夏への扉」、「宇宙の戦士」に続いて三冊目。600ページ近くある大作。
2070年代に起こった月植民地と地球の世界連合政府との対立をベースとして、月の住民である主人公たちがスーパーコンピュータ・マイクと共に綿密に練り上げた計画でもって革命を起こし、地球からの独立を勝ち取ろうっていうわけです。

訳が荒いのと登場人物が多すぎて整理がつかないのが難点ですが、名作といわれるだけあって主人公たちが革命組織を作り上げいく過程と終盤の対地球戦争のカタストロフが上手いこと噛み合ってるなぁと思いました。できるなら新訳だして欲しい。もしくは英語で読むか。