メディア文化論
メディア文化論―メディアを学ぶ人のための15話 (有斐閣アルマ)
- 作者: 吉見俊哉
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
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本棚で埃をかぶっていたのをサルベージ。大学生向けのメディア学の本。
やれ理論だ歴史だ、マルコーニだマクルーハンだと盛りだくさんな本なのですが正直そんなに興味が持てない。
社会学系の本って内容が抽象的すぎていまいちのめりこめないというか、言葉の定義さえ理解できましぇん。
よって気になったとこだけメモ。
1980年代、90年代のメディア変容の特徴
・メディアの身体化・脱場所化-ウォークマン、携帯電話、ゲームボーイ、ポケベル、コードレスホン、たまごっち
・社会的な時間の同期性の弱体化-レンタルビデオ、ビデオ録画、多チャンネル化、インターネット、メール、携帯電話
→地域・家庭などのコミュナルな時間、近代国家のナショナルな時間を解体していく流れ。
・双方向的なネットワークの中での自己編集性の拡大-PC、デジタルカメラ、デジタル音楽機器、プリクラ、カラオケ
→情報技術を利用して文化を編集し、自己イメージを操作していく能動的な主体の誕生。
緩衝地帯の消失
→メディア消費の際の、何らかの社会集団による媒介(家族とか)が消失してしまい、メディアが身体に直結していく。
ex.居間にあったテレビが個室に1台ずつになったり、玄関先にあった固定電話が携帯電話になったり。
モバイル系の仕事の参考になれば。こういう視点も大事かもしんない。